ハセガワ1/72 J35J "ESPADA 1"製作記 2008 6/29〜8/13

2008 6/29
実に小柄 ハセガワの1/72ドラケンです。
思えば、真面目に戦闘機作るのは受験終了以来初。

特に変わった工作はせず、さっさと組み上げて
塗装に特に力を入れるつもりです。
塗装パターンとマーキングは…まあ後のお楽しみでw

それでは早速製作開始。
まず仮組みから。
合いを確認しつつ、主要部品をマスキングテープで
大雑把に組み上げていきます。

小さなバリ等はこの段階で処理してしまいます。
残しておくと仮組みにも支障が出ますので。

とりあえず組んでみた感じですが、
機首レドーム、垂直尾翼の合わせに若干難ありです。
でもまあ大したことにはならなそうな予感。
それ以外の部分はほとんど問題ないですね。

今日はとりあえずここまで。
明日より本格的に製作開始です。
2008 7/5
手を抜くと目立つ法則(逆も然り) 機体上下貼り合わせのための準備。
コクピットフロアと計器板に塗装・デカール貼りを施し、
機体に組み込める状態にしておきます。
操縦桿や射出座席など、マスキングの邪魔になるものは
塗装終了後に製作、組み込む予定。

キットまんまのデカール仕上げですが、キャノピー閉じて
パイロット乗せちゃえば殆ど見えませんので
今回はこれで良しとします。
ちなみに、キット指示ではMr.カラー72番ですが
実機写真を参考に同303番で塗っています。

フロアのついでに機首裏側、グレアシールド、
バルクヘッド(?)部分も塗装しておくと後々楽です。
コクピット後方、ドーサルスパイン部分の接着。
ここは位置調整、接着のし易さ等の点で
機体上下貼り合わせ前に接着した方が良いでしょう。

ここはキャノピーの固定に大きく関係する部分ですが、
ピンによる位置決めが少々曖昧です。
適当に接着してしまうと後で痛い目に遭いますので、
キャノピーをテープで仮止めし、ラインが綺麗に繋がるよう
調整を行いつつ裏側から接着剤を流して固定します。
合わせに問題はありませんので、隙間の処理などは
特に必要ありませんでした。

何だかんだであまり時間がとれず、今回はここまで。
次回も貼り合わせ前準備の続きを予定…
ドーサルスパインってわかりますよね?
2008 7/6
こっちのが断然楽な筈 外翼は、説明書では裏表一体成型されたものを
機体上下貼り合わせ後に差し込むようになっていますが、
それだと接着強度や位置決めに不安が残ります。
というわけで、先に機体上面に固定してしまい
その後で機体上下を貼り合わせることとします。

主翼の接着面がバリやめくれで少々荒れてますので
やすり等を用いて処理した後、合わせを調整します。
テープ等で仮止めしてから普通のセメントで接着し、
ある程度乾いたところで瞬間接着剤で固定。
位置決めが確実にできたところで、たっぷりと瞬着を
ベロ裏に流し込んでガチガチに固定します。

なお、補強はスペースの関係で入れられませんでした
外翼と本体の間にはどうしても隙間が生じますので、
マスキングで周囲を保護しつつパテ盛り。
いつも通り、加工の楽なラッカーパテを用いています。

なお、ドラケンの主翼接合部のパネルラインは
独特な構造をしていますので、その表現のため
中央部の隙間のみを埋め、前部と後部の隙間は
パネルラインの一部として残しておきます。

ラッカーパテは乾燥が遅いので暫く乾燥待ちです。
次回あたり機体上下貼り合わせに入れるでしょうか。
文章グダグダなんでJ35の図面見て下さいorz
2008 7/12
よく見える上側を優先します テイルパイプは、機体上面に合わせると
フラップ後縁や垂直尾翼との兼ね合いが良いのですが、
そうすると機体下面との間にプラバンが挟める位の
大きな隙間が空いてしまいます。

今回は機体上面のラインの繋がりや修正のし易さを考え、
まずテイルパイプ側の隙間が生じる部分(下半分)に
0.5mmのプラバンを貼って外形を整えておき、
その後機体上面に合わせて接着する方法を採ります。

この方法だと機体上面にはほぼ一切の段差や隙間は
生じませんが、下面には少々の隙間が残りますので
下面接着後、パテ等を用いての修正が必要となります。
テイルパイプ接着後、不備が無いか確認したら
機体下面と機体上面を貼り合わせます。
後で割れると悲惨ですので溶剤系の接着剤で確実に。

接着剤の乾燥待ちの間に、前回パテを盛った
主翼の隙間部分の整形を済ませてしまいます。

周囲を保護するため、マスキングテープは貼ったままで
ある程度まで削り、最終段階ではテープを剥がして
パテと周囲が面一になるまで削ります。

画像で色が違って見える部分は、状態を確認するため
筆でグレーを試し塗りした部分です。
パネルラインを消さないように
右側を強調しておきます ノーズコーンの接着。
2本見えるうちの左側の線が接着ラインです。
塗装の際、右側が塗り分けラインになるので、
本当はこっちで分割してもらえると楽なのですが。

パーツの合わせは殆ど問題ありません。
わずかに隙間と、下側に段差が生じますが、
軽くペーパーをかければ修正できるレベルです。
隙間を完全に消した後、エッチングノコ等で
ラインを彫り直しておきます。

なお、ノーズコーンには錘を5g入れる指示がありますが、
スペースが少なく、全ては入れられませんので
念のためコクピットフロア後方に鉄球を入れてあります。
現況。さして時間はとれていないはずなのですが
もうここまで来てしまいました。

この後、エアインテークの接着&修正、
各部の合わせ目の整形、及びパネルラインの彫り直しを
行えばとりあえず本体の基本工作は完了です。

垂直尾翼、各部パイロンの準備ができ次第、
下地塗装及び表面処理段階に入ります。
他の部分はほとんど手付かずの状態…
2008 7/13
コの字表現は1/72ではオーバーなので省略 テイルパイプ周りの修正。
前回、プラバンを挟んである程度隙間を抑えていますが
それでも不十分ですので、ラッカーパテ、瞬着等を用いて
隙間と段差を解消します。

また、昇降舵は上面と下面で若干大きさが異なるので
上面に合わせてヤスリで大きさを調整します。

ちなみにこのキット、各舵翼の後縁が切り落としたように
分厚くなっていますが、実はこれが正解で、実機も
こうなっています。(正確には実機はコの字断面ですが)
後縁だからといって薄くすることないよう、ご注意をw
エアインテーク周りの工作。
インテークリップはバリ等で少々荒れていますので、
ペーパー等で整えた後、筆で内側をシルバーに塗ります。

この部分は接着ラインが後でパネルラインとなりますが、
合いが良いので概ね太さ一定の綺麗な隙間が生じます。
そこで今回はノーズコーンの時と異なり、隙間を消さず
接着後にPカッターで隙間を数回なぞることで、
パネルラインとして生かす方法を採りました。

この後、各部の消えてしまったパネルラインを復活させ、
同時に他のラインも軽くなぞって深くしておきます。

これで機体本体の基本工作は完了です。
マスキングを忘れずに
2008 7/20
最近はサフ以外使ってない気が… 途中が飛びますが、垂直尾翼の整形、
ドロップタンクの接着&整形を終え、下地塗装に入ります。

いつも通りGSIクレオスのサーフェイサー1200を使用。
航空機模型にサフ吹きは敬遠されがちですが、
エアブラシで薄めに吹けば普通の塗料と同等に
シャープに仕上がりますし、何より食いつきの良さ、
遮光性を考えればこれが最適だと私は思います。

サフを吹くと、これまで見えなかった粗が
嫌と言うほど出て来ますので、筆でサフを塗ったり、
場合によってはラッカーパテを盛って修正します。
今回はちょっと粗が多め…根気よく修正を続けます。
話が前後しますが、垂直尾翼について。

垂直尾翼前縁には縦長のインテークがありますので、
0.7mmドリルで穴を浅めに、縦に4つほど並べて掘り、
デザインナイフで繋げ、彫刻刀等で彫りこんで再現します。
本当は内部に数枚フィンがあるのですが、
私の技量ではどう考えても失敗しますので無視します。

また、尾翼端のフェアリング前端には真鍮製の
ピトー管を仕込む予定ですので、0.5mmの穴を開けます。
円錐状の先端部に穴を開けるには難しいので、
ヤスリで頭を少し平にしておくと穴あけが楽になります。
ハセガワ1/48の箱絵参照
2008 7/27
最近お気に入りの311番 下地処理を終え、塗装に入ります。

今更になりますが、今回はエースコンバット・ゼロに
登場するサピン王国空軍エスパーダ隊の一番機、
"Espada 1"仕様で製作します。
…いい加減ACEZROネタは食傷気味でしょうか?w

結構マスキング地獄な塗装パターンですが、
直線的なパターンですから何とかなるでしょう…多分。

マスキングのし易さ、色の重なり等を考えてまず下面から。
胴体下面は若干汚れの目立つ白ですので、
まずはMr.カラー311番を普通に吹きます。
続いて、パネルラインを避けるようにして
パネル内側を同311番に黒などを加えた色で吹きます。

いつものパネルラインを暗くする手法とは逆ですね。
色の変化が大き過ぎると不自然ですからほどほどに。
画像でなんとなーく色が違うのがわかればそれでOKです。

ベースが白の場合、黒でパネルラインを強調すると
汚しというよりシャドーっぽくなってしまいますので、
パネル側を暗くすることで、全体的にくすんだ汚れの
雰囲気を演出するのがこの塗り方の狙いです。
スミ入れ時にオイル汚れ等を加えると更に効果的。

偉そうなこと言ってる割には相変わらずですが…
大気摩擦の汚れっぽく
とか言いつつ若干間違ってます(死) 白の塗装終了後、マスキング。

塗り分けのラインは通常のスウェーデン空軍機等と同じ
標準的なものですので、実機資料を参考に
塗り分け位置、曲線の具合などをチェックしつつ
マスキングを行います。

ここまでは普通のドラケンと特に変わりありません。
次からいよいよこのカラー独特の工程に入ります。
2008 7/28
機体全面にX字状に入る黄色ストライプの塗装。
この部分はエスパーダ隊カラーの特徴ですので、
気合を入れて行きましょう。

まず、ゲーム中の画面だと意外と汚れが目立つので
下地にパネルラインに沿って黒(濃いグレー)を吹きます。
この後の赤や黒の下地には別の色を使いますので
とりあえず黄色の下地になる部分のみ。

パネルライン以外の部分にも気流の流れ、
外板の凸凹を思わせるような模様を入れておくと
ちょっとしたアクセントになります。
いつも通り
き…いろ? 続いて、黄色の塗装。
黄色とは言っていますが、ゲーム中では
サンドイエローと言うかカーキに近い色です。

今回はMr.カラーのGX4キアライエローを中心に、
同27番機体内部色、同55番カーキ、他にも色々混ぜた
よくわからない色を作って使用しています。

まず、下地の黒がはっきりとわかるように吹き(右側)、
その後黒を抑え、意図した色になるように吹きます(左側)

今回は若干コントラストを強めにしています。
いや、特に意味はないんですが何となく…w
次にストライプ部分のマスキング。
ここが決まるか否かが、今作の見栄えを決める
最大のポイントと言っても過言ではありません。

このストライプ、胴体の3次元曲面にかかるにも関わらず
真上から見た時に胴体と主翼上のラインが
まっすぐに繋がるという実に厄介な代物です。

マスクですが、特にこれといった特別な方法はないので
地道にテープを使って貼り込んで行きます。
まず太いマスキングテープを基点をとって張り(≠貼る)、
直線のアタリをとり、それに沿って細切りテープ等を
用いて真上から見て直線になるよう貼って行きます。
マスキング地獄突入
白い四角は後で剥がします(赤の三角部分) …いや、実に説明しにくい工程ですね。どうしたものか…;

胴体にかかる部分は、横から見ると1/4円状になります。
テンプレートを用いても、胴体側が真円ではないので
上手くいきませんから地道に細切りテープで対処します。

画像は上面のX字の交差部分。
左右で繋がっていないようでよく見ると繋がってたり、
何故か一部、赤が三角形に残っていたりと
意外と複雑な構成をしています。

この辺はとにかく、ゲーム画面とにらめっこしつつ
地道に進めるしかありません。
さっきから上面の画像と解説ばかりですが、
下面にもほぼ同様の塗装が施されています。

下面は胴体にかからない分多少は楽ですが、
主翼下は整流フィンが一体成型になっているため
これが邪魔で一気にマスキングできませんので、
細切れテープを用いて少しずつマスクします。
このフィン作り変えるべきだったか…(今更)
第一関門突破 何だかんだで黄色部分マスキング完了。
かなり浮きや隙間が生じやすい形状ですので、
しっかりチェックしておきます。

それと、垂直尾翼端も黄色ですので忘れずに塗装して
マスキングしておきます。

思ったより綺麗に出来たかな…?
この角度だと微妙ですが、真上から見ると
ちゃんとまっすぐになってますし、
微妙な左右の繋がりも再現できたと思います。

次回は機体の大部分を占める、赤の塗装に入ります。
2008 8/1
メインの機体色、赤の塗装に入ります。

まず黒に近いグレーで前工程の黄色を完全に消し、
その上からパネルラインを避けてグレーを吹きます。

黒の上からそのまま赤を吹いても
絶対にイメージ通りの色にはなりませんので、
グレーや白のような明るい下地色を吹いておくわけです。

黒で黄色を消すのも、サフのグレーの上から吹くのと
黄色の上から吹くのとでは多少色が違ってくる
可能性があるので、それを防ぐためです。
実は垂直尾翼の裏で一回ミスってます
実に毒々しい色 続いて、Mr.カラー100番マルーンを中心に、
同114番RLM23レッド、68番モンザレッド、
327番レッドFS11136、59番オレンジ、29番艦底色、
その他黄色やグレーを混ぜた赤を作成。
パネルラインを避けるように吹きまし、た…が…

パネルラインの黒と相まって、なんかザリガニみたいに…
油の漏れた、機械のさび止め色みたいにも見えます。

少しの違いには目をつぶりますが、さすがにこれは…
あまりにイメージと違うので塗り直し。
上で使った塗料にオレンジや黄色を加えて
彩度と明度を挙げた上で艦底色を加え、
上がり過ぎた彩度を抑えます。

これを先に塗った赤の上に、
パネルライン付近を残すようにして吹きます。

…画像が悪い。実際はいい感じなんですが…
画像はともかく、とりあえず赤はこれで決定。

塗り重ねなので、下地の黒の効果は薄れていますが
逆に赤の下地としてはちょうどいいかも知れません。
赤の写真は難しい
マスク剥がしは至福の時 赤の塗装が終わったら、色の具合を見るため
黄色のマスキングを全て剥がします。

色の具合に納得いかない場合は塗り直しになります。
今まで何度も、再マスク→再塗装を経験していますが
今回はそれなりに納得いく色になりました。
…凄くキモい色に見えたらそれは画像のせいです、多分。

ほとんどマスキングのミスはありませんでしたが、
主翼下のフィン部分に多少の吹き込みがあったのと、
主翼端のテープを剥がす時に爪を引っ掛けて
少し剥げさせてしまった部分があったので、
面相筆で修正しておきます。
デルタ翼機に改造…ではありませんよ?w

ドーサルスパイン、機首レドーム、方向舵の塗装。
境界をマスキングテープでマスクした後、
紙で他の部分を覆います。テープの節約ですね。

ここはパッと見は黒っぽいのですが
ゲーム中でよーく見るとかなり濃いグレーですので、
ガイアカラー221番ドゥンケルグラウで塗装。

普段ガイアカラーはあまり使わないのですが、
この色がイメージピッタリだったので使いました。
できれば混色なしで使える色を使いたいですからね。
早い話ジャーマングレーですよ
今回一番実物の色に近いのがこれ グレー塗装後、マスキングを剥がしたところ。
今回は特に問題なく塗装完了です。
…しっかし相変わらず画像が悪い。

エスパーダ隊の赤は、見る状況で雰囲気が
大きく変わるので、これといった色を作るのが難しいです。
例えばハンガーだと、鮮やかな朱色っぽいのですが
敵としてエスパーダ隊が登場するMission15だと
赤黒い、極端に言うと焦げ茶みたいな色にも見えます。

今回はMission3の、快晴で光線状態が良い
蛍光灯の下のような状況での色をモデルにしています。
2008 8/5
エアインテーク周辺の塗り分け。

右から、黒に機体色の赤を微量混ぜたもの、
機体色の赤に黒やマルーン等を加えたもの、
リップ部分を普通の黒で塗り分けています。

一番右の帯は、パッと見機体のダークグレー部分の色と
同じに見えますが、よく見ると若干赤いのでそれを再現。
リップ部分はシルバーやガンメタルにも見えますが
実機だと黒に見える写真が多いので黒で。
調色に1時間かかったのは秘密
大まかな部分は紙で節約 脚収納庫、主翼前縁及び主翼下のフィンの塗装。
写ってませんが垂直尾翼前縁も同時に塗っています。

普通にマスキングしてシルバーで塗装します。
後部の尾輪収納庫も同じくシルバーですので忘れずに。
各収納庫にはMr.カラー8番を使用しています。。

脚収納庫は、ここまでの塗装の吹き込み等で
内部がかなりざらついていますので、
1500番程度のペーパーである程度平滑にしておきます。

普段ならそのままでもさして問題はないのですが、
今回はシルバーなので下地の粗がかなり目立ちますので
やっておくに越したことはないでしょう。
どうせ見えませんけどね
音速のナイフエッジ 前縁は、アクセント的にガイアカラー121番
スターブライトシルバーで塗装。

かなりギラギラになるので使う部分によっては
少々オーバー気味な表現になってしまうのですが、
今回はエスパーダ(スペイン語で剣)なので
剣の刃のイメージでこの色を使ってみました。
ちょっと派手気味ですが、この後のクリアーコート等で
いい感じに落ち着くと思います…多分。

フィン部分は、シルバーの塗装後、
他の部分をマスキングして白で塗装します。
マスキングが難しく、ある程度の吹き込みは仕方ないので
後で面相筆等でタッチアップして修正します。
ドーサルスパイン部、アンテナ前部の謎のマーキング。
多分注意書きの類だとは思いますが、
実機でもこのようなマーキングを施した機体は
発見できませんでした。ということは当然、
デカールも存在しませんので手描きとなります。

特にこれといった方法があるわけではなく、
普通にマスキングして塗装します。
エアブラシだとマスキングが面倒なので、筆塗りで。
単純ですが、面倒な形状なので地道に頑張ります。

これで機体の塗装及び塗り分けは完了です。
次回はスミ入れ兼ウェザリングを行います。
実は黄色のクロスに次ぐ難関
2008 8/6
決して面倒臭がっているわけでは… スミ入れ兼ウェザリング。
いつも通り、つや消し黒を中心にグレーや茶色を
適当に混ぜたエナメル系塗料を使用します。

パネルライン付近に中平筆で塗ったくります。
よくテクニック本などにある、
「毛細管現象を利用し極力はみ出さないように…」的な
セオリーは完全に無視します。

今回のように、パネルライン付近を強調する塗装を
施している場合はこっちの方が雰囲気良いと思いますし、
拭き取りによるウェザリングも、こっちの方がし易いです。

…決して面倒くさいからではありませんよ?w
スミ入れ及びウェザリング完了の図。
途中の画像はありません(死

基本的には、パネルラインを避けてスミを拭き取り、
パネルライン周りに汚れやにじみが残るようにします。
可動部分等から油が染み出したような汚れは
綿棒で気流方向にスジが残るよう拭き取って表現します。

他にも、要所要所で横向きに拭き取ったりして
それっぽく汚しやアクセントを入れていきます。
最後にエアブラシでスモークを細吹きして
煤煙やオイル漏れのような汚れを表現して終了。

仕上げにクリアーコートを施し、デカール貼りに備えます。
汚いと思わせれば勝ち
2008 8/7
余った機番どうしよう… ようやくデカール貼りに入ります。

当然エンブレム等のデカールはありませんので、
いつも通りKトレのインジェットデカール用紙で自作。
今回製作したのは、上からサピン王国空軍国籍マーク、
エスパーダ隊隊章、サピン王国国旗、テイルコードの4種。

機体番号はフォントやプリント、切り抜き等が困難なため、
市販のスウェーデン空軍ナンバーデカールを使用します。

注意書きはキット付属のものと、ジャンクデカールで。
エスパーダ隊のマーキングはスウェーデン空軍の
それに準拠していますので、今回はそれに従います。

機首の番号は航空団の番号ですので、
「サピン空軍第9航空陸戦旅団」より"09"。

国籍マークは小さめにつくったつもりでしたが、
若干大きかったようです…失敗。

今回使用したキットはオーストリア空軍仕様な都合上、
エアインテーク脇の"FARA"が"GEFAHR"に
なってしまっているので、ジャンクデカールから
スウェーデン空軍仕様のものを持って来ました。
実は大ミスしてます
スペイン(Spain)→サピン(Sapin) エスパーダ隊隊章は位置が不明だったのですが、
最近配信が開始されたAC6のラファールM"ESPADA2"の
それを参考にすると、この辺りになるようです。
サピン王国国旗、テイルコードの"ES"の配置も、
同じくAC6のESPADA2を参考にしています。

なお、黄色の"ES"は下地の白がプリントできない都合上
本来なら白地から切り抜く必要があるのですが、
今回は周囲を尾翼の黒と同じ色にしてプリントすることで
周囲と共に四角く切り抜くだけで済むようにしています。

ところでこの"ES"ですが、"ESPADA"のそれだけでなく
サピンのモデル、スペインの国籍コードでもあります
…ってどうでもいい小ネタですね。
小ネタ書いてたらスペースが無くなったので上の続き。
尾翼の番号は機番です。機番の公式設定はないので、
何となく"21"に。特に意味はありません。
今思うと"61"でも良かったか…いえ、独り言です。

機体上面には左右の主翼に国籍マークがありますが、
下面にはありませんので注意書きのみとなります
エアブレーキ回りの黄と黒の縞が良いアクセント。

注意書きはキット付属のもので大体足ります。
足りない部分もありますが、あまり目立ちませんし
汚れ程度にしか見えないレベルですので省略します。
デカール少なめで楽
2008 8/10
一気に雰囲気が落ち着きます デカールの乾燥後、クリアーコートを行います。

いつもならデカール貼りの翌日には吹いてしまいますが、
今回は自作デカールを使用していますので
一応、用心で2日乾燥させました。

クリアーコートはいつも通りエアブラシで行います。
Mr.カラー183番「スーパークリアーグレートーン」を吹き、
半光沢のクリアー(調合不明)で艶を調整します。

今回は、単なるつや消しにすると白っぽくなってしまうので
半光沢にしてみましたが…ちょっと艶が強いでしょうか?
グレートーンを使用したのはコントラストを抑えるため。
派手気味なデカールを落ち着けるのに効果的です。
機体の完成に伴い、ランディングギアの製作に入ります。
本当はもっと早めに用意しとくと効率的ですが、
面倒臭がりな私はいつも後で製作しています。

ギアは普通にパーティングラインを消した後、
シルバーを吹きクリアーコート、スミ入れで仕上げます。
主脚はタキシ―ライトをWAVEのHアイズで追加しました。
裏にアルミテープを貼ってそれっぽくしています。

ギアカバーは機体塗装時に一緒に塗っておきました。
主脚部分の4枚には塗り分けラインがかかりますので、
きっちりマスキングして仕上げます。
タキシ―ライトの追加工作はオススメ
右のはデザインナイフです 前脚後方のラムエアタービンの製作。

ゲーム中では開きませんが、
実機では着陸時は開いている場合が殆どですし、
メカニカルなポイントにもなりますので製作します。

キットでは簡素ながらある程度再現されています。
大して目立つ部分でもないので今回はそのままですが、
肝心のタービンのプロペラブレードが分厚く、
またプロペラ断面が再現されていませんので
デザインナイフで削ってそれっぽくしておきます。
加工の際は爪楊枝に仮接着して削ると楽です(画像)

まあ小さくて全然わかりませんが、気分的に…w
何だかんだでランディングギア類完成。
尾輪まわりはとにかくパーツが小さいので、
パーツ紛失に十分注意します。
実際、ピンセットで一個パーツ飛ばして青ざめました…
(床を10分這いつくばって見つけましたがw)

接着には溶剤系接着剤の他、瞬着、クリアーボンド、
木工用ボンド等も併用しています。
ギアそのものには溶剤系と瞬着、
カバーの固定にはボンドと瞬着の併用が便利です。

接着後、外から見える部分にクリアーを筆塗りしておくと
ごく僅かな接着剤のはみ出し等が目立たなくなります。
意外と数が多く面倒…
2008 8/11
味噌 武装類の製作。

今回の搭載兵装は、ゲーム中のそれに従って
AIM-9L(MSSL)×2、AIM-4D(SAAM)×2です。
共にハセガワのエアクラフトウェポンセットから。

パーティングラインを消し、尾部に噴射口をあけた以外は
特に変わったことはしていません。
AIM-9Lは各種バンド、AIM-4Dは前翼前縁の白ラインを
デカールによって再現しておきます。

仕上げ後、先にパイロンに接着しておきます。
AIM-4Dは完全なイモ着けとなってしまうので、
真鍮線でピンを立てておくと接着が楽になります。
武装・ドロップタンクの接着。

それぞれ微妙な角度で装着されますが、
この辺は説明書が全くもって役立たずなので
実機写真等を参考にして慎重に固定していきます。

ところで、ゲーム中の主翼下ミサイル(SAAM)のモデルは
セミアクティブレーダー誘導のAIM-4Eなのですが、
1/72のキットは発売されていませんので、仕方なく
形・色の似ているAIM-4Dを使用しています。

もっとも、J35の実機写真でもE型を搭載しているものは
殆ど無く、大抵の場合はD型を積んでいるようですが…
パイロン類の角度に注意
2008 8/12
ごめんねパイロットさん コクピット周辺。
パイロットを追加した以外は素組みです。

なお、コクピットが非常に狭くそのままでは
パイロットが収まらないため、両足はヒザ下で切断、
左腕はエッチングノコで切れ込みを入れて曲げてあります。

また、操縦桿は機体側に接着すると上手く握れないので、
パイロット側に接着して確実に握らせています。
キャノピーの塗装。
フレームの内側に細い赤ラインがありますので、
以下のような手順でマスキング、塗装しています。

・フレーム内側に0.3mmテープを貼ってアタリをとる
・↑内側をマスク、↑を剥がし、下地用ダークグレーを吹く
・赤を塗装後、最初の部分を同様に0.3mmテープでマスク
・機体色の黒を塗装
・0.3mmテープを剥がし、黒との塗り分けを修正(画像)
・クリアーコート後、全てのマスクを剥がす

一応キットにはデカールが付属しますが、
細すぎて全く目立たないのでこっちで行きます。
単に細いデカールが苦手と言うのもありますがw
デカール無くしたとは口が裂けても(ry
鋭利なので取扱注意 機首、垂直尾翼先端のピトー管は
ファインモールドの真鍮製のものに置き換えます。

尾翼のものは普通にシルバーで塗装、
機首のものはキット付属の黄色・黒の縞デカールを
貼った後、先端部をシルバー、後端部を黒で塗装。

真鍮製なので地の色を生かした仕上げというのは
行えませんが、強度・シャープさという面では
キット付属のパーツなど足元にも及びません。
パーツサイズの割には割高に感じるかも知れませんが、
その効果を考えれば決して高くはないでしょう。
尾翼の接着後、各部アンテナをボンド類で接着します。
キャノピーにワックスをかけホコリを取り除き、
機体に接着すればようやく完成です。

なんかあっという間に完成してしまった気がします。
いつもほど苦労した感じが全然しないというか…
「あれ、もう完成?」というのが正直な感想です。

製作後半が夏休みだったというのもあるのでしょうが、
塗装に入ってから完成までが非常に短く感じました。

写真撮影後、近日中にギャラリーに画像をUPします。
MISSION COMPLETE!!


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