1/72 YF-21
(ハセガワ)
2008 10/28完成

OVA及び劇場版「マクロスプラス」よりYF-19のライバル機、YF-21です。

YF-21は次期主力可変戦闘機(AVF)開発計画「スーパーノヴァ」に対して
ゼネラル・ギャラクシー社が提案した新型可変戦闘機であり、
移民惑星エデンのニューエドワーズ空軍基地において
新星インダストリー社のYF-19とAVFの座を巡り開発競争を繰り広げました。
この機体は各種武装やBDIシステムを本格的に実装した試作2号機であり、
試作1号機は飛行テストのみに用いられ現在は部品取り用となっています。

YF-21試作2号機は地球における「シャロン・アップル事件」に関与、
脱走したYF-19を追跡して地球へ向かい交戦、その後更に
当時最新鋭の無人機ゴーストX-9と交戦し、熾烈なドッグファイトの末、
機体のリミッター解除によって有人機の限界を超える機動を見せ
ゴーストX-9に対して壮絶な体当たりを敢行、相撃ちに仕留めました。
機体について詳しくは本編を見て頂くとして、キットの話。

VF-1シリーズに続くハセガワのマクロスシリーズとして発売されたもので、
VF-1で見せた航空機らしいテイストはそのままに、
組み立て易さ、ディテールをさらに向上させたものとなっています。

YF-21は各形態においてプロポーションが全くの別物と言えるほど変わる上、
主翼は複合素材の採用により形状が大きく変化する実に厄介な機体なのですが
通常時のファイター形態に絞った設計のお陰で非常にまとまった航空機らしい
スタイルにまとまっており、とても良い雰囲気となっています。

YF-19同様、劇中と見比べるとだいぶ違う部分も多いのですが、
ファイター形態としてはこれがベストなプロポーションと言えると思います。
文句なしにカッコいいです。
製作はほぼ完全に素組みです。パーツ追加等は一切行っていません。

パネルラインは胴体上面を中心に少々浅くなっているように感じたので
ラインエングレーバーで軽く掘り直した他はキットそのままです。

このキットはパーツの分割や組み合わせがよく考えられており、
特にエアインテーク脇やエンジン部の分割線を隠す工夫は賞賛ものです。

その工夫とパーツの合いの良さもあって製作はスムーズに進みますが、
強度に不安のある主翼、角度が不揃いになりやすい水平尾翼及びカナード等の
組み立てには少々注意する必要があります。
また、一部パーツにはバリや歪みが生じているので、しっかり処理しないと
合わせに少なからず影響が出てきます。
塗装はほぼ説明書そのまま(=劇中そのまま)です。

機体基本色の青はMr.カラー322番フタロシアニンブルー、
頭部レーザー等、塗装部分の黄色は同329番イエロー、
キャノピー、インテークリップ等のグレーは同308番グレーです。

なお、黄色の329番は画像だとあまり分からないと思いますが
デカールとは全然色合いが違いますので、デカールとの併用はお勧めしません。
また、インテーク部の黄色も下地透けの関係上、機首脇の黄色と
微妙に色合いが違ってしまいましたので、デカール使用の際には
下地の条件を同じにしておくことを強くお勧めします。
殆どの塗り分けはデカールで用意されていますが、
インテークリップやエンジンナセル前端、頭部レーザー等
デカールでの処理が難しそうな部分は全て塗装で仕上げています。

キャノピーフレームにもデカールは用意されていますが、
青とグレーの色調が機体と違ってしまうことを嫌って塗装で仕上げています。


なお、殆どのデカールには寸法上の問題はありませんでした。
マイクロミサイルランチャー(主翼上の菱形)等もほぼぴったりで、
少しのマークソフターでもちゃんと馴染みます。
主要デカールの集中する機首部分。

下地が艶ありだったためシルバリングは殆ど起きませんでしたが、
クリアーコートが薄かったためかデカールのニス部分や
段差が目立ってしまったのは反省点です。

また、この画像だと各部の色調の差がかなり分かりやすいと思います。
頭部レーザーと機首脇ストライプなんかは特に。
ちょっと確認すれば回避できるミスなのですが…反省しきりです。
独特のヌメッとした感じの機首。
YF-19ではVFC等、機動に関するパーツが中心でしたが
この機体では劇中序盤でも見られるとおりセンサーが集中しています。

機首のセンサーはキット状態でクリアーパーツが用意されていますので、
機体側をシルバーに塗った上で、クリアーパーツ側の窪みに
クリアーレッドを流して劇中の赤いセンサーユニットを表現しています。
(画像だと殆ど見えませんが…)

コクピットはBDIシステム搭載機故、中はあまり見えないのですが
パイロットは思いの外良く見えますのできっちり塗り分けておくと良いでしょう。
なお、説明書ではキャノピー内側にスモークを吹くよう指示されていますが
劇中では特にそのように見えた覚えはないのでそのままです。
有機的なデザインの機首とは逆に、メカニカルな雰囲気漂う機体後部。
劇中序盤の脚のイメージに合わせて動くパドルは印象的でした。

特徴的な3枚パドルの推力偏向ノズルは見た目よりも組み易く、
完成後に思い切りぶつけたりしないよう注意すれば強度も十分です。
ただ、他のハセガワVFシリーズと違い可動しないのは少し残念。
可動じゃなくても接着角度を決められると表情に変化が出ると思うのですが。

水平尾翼は機体との接点が非常に小さい上、
角度や位置が微妙に決まりにくいので組みたて時に調節しておくことをお薦めます。
下手すると左右で角度が違ったり、機体前後軸と平行にならない可能性があります。
正直、あまりお見せしたくない機体下面。拡大画像も無しです。
理由は…まあ画像見た上でお察しください。

ランディングギアはかなり華奢に見えるため少々強度に不安が残りますが、
実際は意外と強度があるので接着さえちゃんと行えば問題ありません。
なお、ギアカバーは接着面積が少なく、強度も低いため注意が必要です。

今回、外部兵装はガンポッド×2のみ。
機体下面が寂しいので付けておきましたが、
実を言うと個人的にはガンポッド装備のイメージはあまり無かったりします。
劇中、YF-19を追って地球に来た際にファストパックのカバーが開いて
ガンポッドの銃身が姿を現すところは印象に残っているのですが…
YF-19と21作ったなら絶対にやりたかった、2機並べての撮影。
画像だとYF-21の方が若干大きく見えると思いますが、
全長では殆ど差は感じません。翼面積で言えばYF-21の方が圧倒的ですが。

同じAVFコンペティションの競合機として作られたにしては、
一見すると全く違う2機ですが、同じ方向に向けて低めのシルエットを見ると
意外なまでに似ていることがわかります。

劇中、地球での夕暮れシーンで並ぶ2機みて感動した私としては
こういうところまで立体で身をもって体験できるのはとても幸せです。
反省点も多く、そこまで満足いく出来ではありませんが
やっぱり両方作って良かった〜と思いました。

次は実戦機カラーでリベンジ…なるか?




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