1/72 YF-19
(ハセガワ)
2008 6/28完成

OVA及び劇場版「マクロスプラス」よりYF-19です。

YF-19は次期主力可変戦闘機(AVF)開発計画「スーパーノヴァ」に対して
新星インダストリー社が提案した新型可変戦闘機であり、
移民惑星エデンのニューエドワーズ空軍基地において
G.G社のYF-21とAVFの座を巡り開発競争を繰り広げました。
この機体は試作2号機であり、1号機はテスト中に墜落して失われています。

パイロットは軍規破り常習犯の統合宇宙軍パイロット、イサム・ダイソン中尉。
天才的操縦センスによってこの極端な操縦性を持つ機体を乗りこなし、
テストパイロットとして機体の性能を最大限引き出すことに成功しました。

その後YF-19試作2号機は地球における「シャロン・アップル事件」に関与、
機体は事件中にSDF-1艦橋に突入、ネットワーク中枢の破壊に成功します。
機体について詳しくは本編を見て頂くとして、キットの話。

VF-1シリーズに続くハセガワのマクロスシリーズとして発売されたもので、
VF-1で見せた航空機らしいテイストはそのままに、
組み立て易さ、ディテールをさらに向上させたものとなっています。

YF-19は各形態においてプロポーションが大きく変わるのですが、
ファイター形態に絞って開発されただけあって、
流麗かつスマートな美しいフォルムが見事に再現されています。

劇中と見比べるとだいぶ違う部分も多いのですが、
ファイター形態としてはどう考えてもこれがベストなプロポーションでしょう。
文句なしにカッコいいです。
製作は殆ど素組みですが、細かい部分を軽くディテールアップしています。

パネルラインは一部消えかかっていたため、全体的に彫り直しました。
また、キットでパネルラインが存在しない作動部分(肩部分等)は
Pカッター、エッチングノコ等で強調しておきました。
前作VF-0Sと比べて綺麗な印象の機体なので、
パネルラインは細く深くしています(VF-0Sは太く深く)。

主翼は左右で若干厚さが違うように感じたため、
両方とも一皮むく感じで薄くしています。

また、エンジン付近はバリが生じており少々合いが悪いので、
仮組をしっかりとしておかないと後の組み立てで痛い目に遭います。
塗装はほぼ説明書そのまま(=劇中そのまま)です。

ただ、機体色だけはMr.カラー311番を使用しています。
説明書では318番レドームに1番ホワイトを半分足した色が指定ですが、
正直あの肌色みたいな色はあまり好きではないので
どっちかといえば白が強い、ベージュのような311番を使用しています。

尾翼等の黒、赤はそれぞれMr.カラーのGXカラーを使用してみましたが
特に今までのと違う感じはしませんでした。
むしろ筆塗りがしにくくなっていたような気も…あくまで何となくですが。
機体各部の黒ラインですが、コクピット後方、頭部、尾翼以外は
全てデカールにて処理しています。

今思うと全て塗装で済ませた方が良かったかも知れません…特に主翼。
画像だと殆ど見えませんが右主翼の一部が非常に悲惨なことになってます。

なお、よくウェポンベイを縁取るデカールが非常に難関とされているようですが、
余白を切り取ってやれば何も難しいことはありませんでした。
むしろ塗装よりは綺麗に仕上がったと思います。

今回は試作機と言うこともあり、スミ入れ以外一切汚しは行っていません。
機首及び、コクピット後方のひし形のVFC(vortex flow controller)は
市販のディテールアップパーツ類に置き換えています。

機首の5基はキットではクリアーパーツをはめ込むよう指示がありますが、
箱絵やデカールを見る限りどう考えてもカメラと勘違いされていますので、
穴を開けてノズルを埋め込んでそれっぽくしてあります(ピンボケですが)。

また、コクピット後方の3基は丸い凹があるだけで
何がなんだかわりませんので同じようにノズルを埋め込んでいます。
右カナード後方にちょこっと出てるのが見えるでしょうか。

コクピットは、射出座席上のクリアーグリーンの何かを
ジャンクのクリアーパーツから持ってきて再現しています。
小さいですが、劇中ではかなり目立つので再現しておくとニヤニヤできます。
エンジンブロック側面のノズルは単なる丸モールドしか無いので、
VFC同様市販パーツを埋め込んでそれっぽくしています。
また、エンジンノズル横、バトロイド時のすそ部分がかなり分厚いので
端に行くにつれて徐々に薄くなるよう削り込んでいます。

それとあまり気にしてない作品が多いようなのですが、キットそのままだと
主翼後端を挟み込む部分が歪んで上下に広がってしまっているので、
おもりをぶら下げてノートPCの排熱口前に放置し、じわじわと矯正しました。
まあ主翼に接着してしまえばいいだけの話なのですが、
後から剥がれたり接着剤がはみ出したりするのは避けたいですし。
胴体下面には殆ど手を加えていませんが、
ヒザ部分の隙間があまりに大きいので、プラ板を挟んで
可能な限り隙間を小さくしています。

今回、装備品はガンポッドのみです。
YF-19は基本的に主翼下に武装は搭載しませんし、搭載用の武装も
市販されていませんので、劇中で最も多く登場したこの仕様としました。
本当はファストパック付きが一番好きなんですけどね。

ランディングギアは少々貧弱&貧相なのですが、
特に作り直すスキルもありませんのでそのままです。
ただ、前脚はあまりにも弱々しいので次作るならどうにかしたいところです。
前作VF-0Sと。
画像だとそうは見えませんが、YF-19の方が一回り小柄です。
若干ずんぐりしたVF-0Sと並べると、YF-19の細さが際立ちます。

設定上、開発年には30年の差があるはずなのですが
機首とエアインテークまわりのディテールが驚くほどよく似ています。

まあ単に河森監督の趣味だとは思うのですが、
こういったタイプのデザインが好きな私としては
この2機が並んでるだけで何となく嬉しくなってしまいますw




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