1/100 VF-25F MESSIAH
"SVF-522 STAMPEDE THUNDERS"
(バンダイ)
2011 6/25完成

「マクロスF(フロンティア)」TVシリーズ及び劇場版より、VF-25F「メサイア」です。

VF-25は新統合軍にて開発されたYF-24をベースに、新星インダストリー社と
第25次長距離移民船団「マクロス・フロンティア」内の民間企業L.A.Iが共同開発する
最新鋭の可変戦闘機(2059年時)であり、マクロスF劇中ではS.M.Sに評価試験を兼ねて
各タイプの機体が数十機実戦配備されてバジュラとの戦闘に投入されました。

VF-25マスターファイルの設定では、その後地球圏や各船団にも配備が行われ、
2060年代には相当数の機体が実戦配備されているようです。
キットはYF-29に続いてバンダイから発売された1/100のものです。
今回は最初に発売されたアルト機を使用しましたが、後にシェリルとランカの痛機も発売されています。

変形や可動を犠牲にして作り易さを最優先したキットのため、かなりのパーツが一体化されています。
VF-25のポイントである可変翼は可動しますが左右の連動機構はありません。

ディテールは1/72で存在しなかったエアインテークとエンジンノズル内のファンが
再現されていたりしますが、やはり1/72と比べるとチャチな感じが強いのは否めません。

組み立て自体はパーツの少なさと合いの良さのお陰で非常に簡単ですが、
スナップフィットのために仮組み前にピンを削ったり穴を広げる作業が必要となったり
いつものスケールモデルを組み立てるのとはまた違った苦労をすることとなりました。
ただ、今回はYF-29と違って塗り分けのための無茶なパーツ分割が無かったので
合わせ目消し等は最小限で済み、29の半分程度の労力で組み上げることができました。
今回は機首のVFCノズル3箇所に穴を開けた以外はキットそのままです。

主翼や尾翼、ベントラルフィンはいつもの分厚いバンダイクオリティで、特に主翼にいたっては
プラ板でも切り出したような分厚さと扁平さですが今回は完全に無視して製作しています。
また、主翼の後ハメ加工は強度的に不安だったのと必要性が薄いので行いませんでした。

その他にもディテールアップした方がいいのかなーと思う部分は結構ありましたが、
一箇所手を加えてしまうと全体のバランス考えてあっちもこっちも…となってしまうため
今回はディテールアップよりもサッと組んで塗装を楽しむのを優先して製作しました。

カラーバリエーション量産するのに向いているので早く他のタイプも出して欲しいのですが、
全然リリースされる気配が無いのでちょっと心配です。
今回使用したのはアルト機カラーのキットですが、正直アルト機はどのスケールでも食傷気味なのと
マーキングが全てシールというのがどうしても嫌だったのでYF-29同様にデカールを自作することに。

塗装案はちょうどキットと同時期に発売されたVF-25マスターファイルから探しましたが、
これが意外とF型のカラーバリエーションの掲載が少なく、どれもデカール自作が難しいものや
デザイン的に正直微妙なものばかりで困惑。A型やC型、S型ではなかなか良いのもあったのですが
頭部の自作はちょっと面倒くさすぎるので除外。さてどうしたものか…とページをめくっていると
カラーバリエーションのページには掲載されていなかったSVF-522のF型がふと目に入り、
初代のVF-1Sフォッカー機っぽくて格好良いしデカールも少なくて済むのでこれに決定。

実はこの機体、写真のキャプションだとC型ということになっていますが、2枚ある画像のCGモデルは
両方共F型の頭部になっていますので恐らくキャプションの方が間違っていると解釈しています。
この写真のキャプションには形式の記述はなく、011ページの写真にC型と記載があります。
011ページの写真では左にバンクしているため頭部の形状は見えにくいですが、
よく見るとF型特有の頭頂部の出っ張り(インテーク?)を確認することができます。

塗装の手順ですが、今回は特に難しい塗り分けは無いので
普通にサフを吹き、白を塗り、尾翼や機首を塗り分けるだけであっという間に終了します。
白い機体に黒立ち上げは1/100ではちょっとどぎつい仕上がりになりそうなので今回はパス。

パネルラインが結構多く入っているので、のっぺりしがちな白い機体へのアクセントに…
と思ってスミ入れをしたら予想以上にラインが太く浅かったせいで拭き取りでスミが
全て拭き取れてしまうというトラブルが発生。仕方ないので極細の水性コピックペンで
スミ入れ…というかパネルラインをなぞりましたが正直微妙な仕上がりとなりました。
VF-25マスターファイルの表紙の機体もSVF-522所属機ですが、S型で機番も違います。
表紙裏の帯で隠れている部分に設定が書いてありますので気になる方はどうぞ。

デカールはいつも通りKトレのミラクルデカール、今回は機体が白いことから全てクリアーの用紙を
使用しています。垂直尾翼やベントラルフィンの文字は下地に白を塗っておき、デカールを黒地の
白抜き文字にすることで対応しています。

グローブ部から主翼にかかるストライプは、微妙にテーパーがかかっており
左右対称にマスキングして塗装するのが難しそうだったのでデカールで仕上げました。
正直綺麗に仕上がるか心配でしたが、予想以上に上手く行ったので満足しています。
デカールデータはCADソフトに説明書の画像を取り込んで大きさを合わせて製作しました。

新統合軍マークやN.U.N.SPACYの文字はYF-29に使用したデータを流用しています。
自然光の下で撮影。
YF-29よりフォルムが現用機っぽい分自然に見えると思いますがいかがでしょうか?
以下補足など。

・マスターファイルのCGモデルと少し形状が違うため、脚側面の黒線の形状が少し変になっています
・頭部のパーツの合いが異常にきついので、塗装する場合には塗膜を削ったり調整が必要です
・YF-29と違い、グローブ側面の機銃はシールでなくモールドで再現されています
・コクピット後部の黒塗装の形状が少し鋭角的過ぎるかも知れません
・ガンポッドの銃口は開口が難しそうだったので黒ペンで書き込んでいます




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