1/48 VF-1JA VALKYRIE "SVF-37"
(ハセガワ)
2010 4/4完成

「超時空要塞マクロス」及びマクロスシリーズより、
文字通り可変戦闘機の代名詞ともなっているVF-1「バルキリー」です。

VF-1は先行量産型のVF-0に次いで実戦投入された地球統合軍の
主力可変戦闘機であり、第一次星間大戦においてはSDF-1マクロス及び
空母プロメテウス艦載機がゼントラーディ軍との戦闘で多大な戦果を上げました。

第一次星間大戦終結後も同機は後継機の登場まで第一線で戦い続け、
第一線を退いた後もVF-1-Xplusとして近代化改修を受けた機体や
訓練機、民間機となった機体が長きにわたり活躍を続けました。

マクロスシリーズでは初代TV以降のシリーズほぼ全てに登場しており、
配備から40年以上経った2050年台においても実戦機が確認されています。
F劇場版予告でも謎の赤いVF-1が登場しており、まだその活躍は続きそうです。
キットはYF-19に続き、1/48マクロスシリーズ第2弾として
2010年になって発売されたハセガワのものです。

色々な意味で模型業界を震撼させた1/72の発売から約10年、
1/72で好評だった航空機らしいアレンジを更に発展させた1/48バルキリーは
精密さ・プロポーションと組みやすさを両立したキットとして登場しました。

1/72において指摘された一部のプロポーション、組みにくさ、細部の問題点は
殆どが改善されたと言えるものになりました。過剰なまでの航空機アレンジは
少々好みが分かれるかも知れませんが、VF-1ファイター形態のキットとしては
現状では間違いなくベストキットだと断言出来ると思います。

パーツ分割を見る限り少なくとも劇場版とS型は確実のようなので、
スーパー/ストライクバルキリーとかウェポンセットも期待したいですね。
製作記はこちら

製作はほぼ素組み…の予定でしたが、塗装パターンをキット付属のものでなく
「VFマスターファイル VF-1バルキリー」掲載の機体にすることにしたため
結局細部は色々と追加工作をすることとなりました。

…とはいえ、基本的な部分はほぼ素組みです。
さすが最新のキットだけあって各部の合いはかなり優秀な部類ですが、
その一方でごく一部に極端に合いが悪い部分も存在します。

今回特に気になったのは胴体とビーバーテイルの接続部分、
主翼裏面のパネル、Ω型キャノピー、パイロットです。
どれも基本的には削り合わせだけで何とかなる部分ですが、
合いが良い部分は感動的なほどに良いのでちょっと残念です。
今回製作したのは、前述のVFマスターファイルP.108から掲載の記事
「VFエクストラファイル 『VF-1JA』」に登場する機体です。
以下、私の読みにくい文章による設定まとめ。

VF-1JAは、新中洲重工がJ型仕様の頭部納品以前に組立て検証機として
A型の頭部を使用して生産したいわばJ型もどきの「試作機」と推定される。
JA型という呼称は便宜的なもので、書類登録上ではBlock4となっているが、
設計は初期生産型であるBlock2相当である。

JA型は外見はA型ながら中身の電子機器類はJ型、しかしJ型とも少し違うという
中途半端な機体であり、A型のクセに慣れたパイロットからは敬遠された。
そこで、マクロスの宇宙漂流という混乱の中急遽VFパイロットとして養成された
元輸送機乗りのカール・レーガー軍曹(当時)にこの機体が割り当てられた。
このVF-1JAとレーガー軍曹は、CVS-101プロメテウス所属の第8飛行隊中
7番目の飛行隊であるSVF-37に10番機として配属された。

レーガー軍曹は地球帰還までに少尉に昇進し、第一次マクロスシティ防衛戦にも
参加。大尉でバルキリー隊勤務を終え、本人の希望により輸送機部隊へと
転属となった。最終的な撃墜スコアは201機、被撃墜数はゼロ。
本人は謙遜するが、それは紛れも無く「エース」級の活躍であった。

第一次星間大戦を生き残ったこのVF-1JAは、大戦後は地球統合軍の
エルメンドルフ基地で前期型VF-1の整備教材として使用されることとなる。

以上、大まかにまとめるとこんな感じです。続きはweb…じゃなくて本で!
私的になかなかそそられるエピソードだったのと、何より青ストライプの
機体というのが新鮮でしかもカッコ良かったのでこの機体を選びました。
VFマスターファイルに掲載されているこの機体のCG及び合成画像は殆どが
エルメンドルフ基地での整備教材時代のもので、現役時代の画像は
わずか1枚しかありませんでした(しかも逆光)。更に肝心の塗装図も
上面図と側面図で整合性とれてなかったり、あろうことか塗装図と画像で
細部が違うなど、結局細部については想像で仕上げることとなってしまいました。

更にこの文章書きながらVFマスターファイルの記事を読み返しているのですが、
塗装図の解説と本文、脚注で微妙に内容食い違ってたりしていて混乱します。
他にもSVF-37の部隊名すら設定無かったり…ガチガチに設定固めているようで
実際のところ内容は結構ガタガタだったりします。

でもまあ、少し設定緩いくらいの方が作る方としてはありがたいです。
「それは設定が間違っているんだ!」という言い訳が出来ますからね。
そう、例えば"C・REGER"とかね!さっき見直してて気付きましたがもう遅い…orz
ただ、可能な限り設定されている部分は再現しておきたいものです。

というわけで今回は、キットのBlock4ではなくBlock2の機体を再現すべく
機首のセンサーをカウンターバーニアに置き換えた他、
エアブレーキのスリットを埋めて初期型仕様にしています。

また、ブロック変更以外にもエアインテーク側面のカウンターバーニアに
ノズルを追加したり、バックパックのダクトにフィンを追加、ガンポッドの銃身を
真鍮パイプに置き換えたりと、多少のディテールアップも行っています。

また、このキットは意外と主翼後縁の厚みがある(1mmくらい)ため、
デザインナイフでカンナがけした後ヤスリがけして薄くしています。
塗装はVFマスターファイルの塗装図及び画像を参考にしています。

白はMr.カラーの316番、青はガイアカラー024番コバルトブルーです。
下地を黒にして黒立ち上げ塗装…ですが相変わらず画像では目立ちません。

全体的に輝のVF-1Jに似ていますが、エアブレーキ辺りの垂直尾翼、脚側面の
ストライプ等が異なります。アンチグレアなんかも微妙に。

デカールは使える部分はキット付属のものを使用し、
足りない分はK-TRADINGのミラクルデカールで自作しています。
今回は機体色が白なので、自作デカールを使用するには好都合でした。
キットのデカールは印刷は綺麗ですし、透けも無く発色も良いのですが
印刷面が分厚くキットのモールドには全然馴染みませんでした。
頑張って馴染ませましたがこれはちょっとどうにかして欲しいですね…。
コクピットは殆ど手を加えていません。
唯一、HUDだけは前から試してみたかったオーロラフィルムを使ってみました。

パイロットスーツは設定が無かったので、退役直前にレーガー大尉が
乗った際のヘルメットのカラーを参考に塗り分けてみました。
本当はブルーでもいいかなと思ったのですがマックスとカブるので…。
なお、パイロットは思い切り座高を下げないとキャノピーとぶつかります。

キャノピーは2つ付属するうち、Ω型断面のものを使用しています。
ただしこちらはパーティングライン消しと段差削り合わせという二重苦。
特にこだわらないなら普通のキャノピーをおすすめします。

今回はコクピットのアップ画像を載せてみましたが実物の数倍大きいので
相当粗が目立ちます…実物では全然気にならないレベルなのですが。
平坦な印象の上面と比べて、下面は相当ごちゃごちゃしています。
頭部や腕部が見えてくることで、改めて可変戦闘機であることを実感できます。

着陸脚はホース類までモールドされているという驚きの出来。
非常に組み易く、そのままでも十分な出来となりました。
なお、脚カバーは米海軍機風にエッジを赤で塗ってアクセントにしてみました。

頭部はカメラアイまで再現されていますが、あまりに機体への収まりが良いため
完成すると全く見えなくなります。勿体無い…
ガンポッドは腕部に挟んでの固定式となりました。完成後は取り外せません。
それにしても主翼下面が寂しいので、早くウェポンセットが欲しいところです。

ところで、エアインテークからエンジンまでは一応取り外せますが
かなり固い上に外す理由もないので固定してしまった方が良いかも知れません。
エンジン側面のカバーは胴体側とカバー側それぞれに磁石を仕込んであるので
両面テープなどを使用することなく取り外せます。
本当はこういう細工をしなくても取り外しできるようにしておいて欲しいのですが…

エンジンのディテールは今回は特に何もいじっていません。
下手にパイピングとかしても不自然になるだけかと思ったので…。
その分塗り分けだけは頑張ってみましたがいかがでしょうか。

エンジンノズルは可動式ですが、微妙に緩くなってしまったので
もう少し調節しておくべきだったかも知れません。
VF-1は低いアングルで見るととてもカッコいいです。
今回撮影した中でかなり気に入っているショット。

ただ、これとアングルが被っている上、前脚の着陸灯が反射していないため
小さい画像だと映えないのでお蔵入り寸前でしたが、お蔵入りにするには
ちょっと惜しいので、今回は特別企画として撮影時の原寸(2048*1536)を
アップロードしてみました。これも実物より相当大きいので粗が目立ちますが、
見せたかった部分が殆ど写っている画像なので敢えて公開してみます。

他と比べてちょっとファイルサイズが大きめなのでご注意ください。
今回の製作で大活躍だった…というかこれが無ければこのカラーで
製作することも無かった、
GA Graphic編集部/ソフトバンククリエイティブ出版の
「ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-1 バルキリー」です。

帯に記されたキャッチコピーはちょっと大袈裟に感じられるかも知れませんが、
それに恥じないレベルの内容にはなっていると思います。
マクロスの世界で発行された資料本という設定で書かれただけあって、
アニメの設定資料集とはまた違った視点で内容が書かれており
まるでVF-1バルキリーという機体が実在するかのような錯覚を覚えます。

ちょっと惜しいのは、前述した通り間違いというか内容の食い違いが
散見されること、CGや合成画像がやや不自然なことでしょうか。

ただ、少なくとも私の作品より遥かに良く出来ているのは間違いないので
画像だけでも見る価値は十分にあると思います。もちろん文章も。
VF-1が好きな方、可変戦闘機が好きな方、マクロスが好きな方なら
とりあえず1冊持っていて損することはないと思います。

ちなみに分かりづらいかも知れませんが、表紙の機体はこのVF-1JAです。
ただしカラーリングはエルメンドルフ基地時代のものですが。
マスターファイル風合成画像…のつもり。
太平洋に着水したマクロスの上空警戒任務中のイメージで。

…「CGとか画像合成がやや不自然」とか偉そうなこと言ってごめんなさい。
自分にはこれが限界でした。

眼下にマクロスとか入れると良い感じになるでしょうか?
僚機も作って編隊組ませてみるとか?
リガードとか入れて空戦中にしてみるとか?

え?それ以前の問題、ですか…?




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