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かなり久々の艦船、しかも潜水艦&フルハルキット初経験となった
ホビーボスの1/700 タイフーン級原子力潜水艦です。
最近、航空機やマクロスものばかり製作していてさすがに食傷気味だったので
たまには気楽に変わったものが作りたくなり、息抜きがてら製作。
一度店頭で見かけて以来見かけなくなってしまい買いそびれていたのですが、
2008年秋のホビーショー会場の童友社ブースにて発見、即購入(会場価格600円)。
早々と積みの山に埋もれかけていましたが、前述の理由で白羽の矢が立ちました。
製作中はただ大きい、そして平べったいという印象しか無かったのですが
とりあえず組み、塗装してつや消しにしてみるとこれがなかなか格好良い。
幅の広い艦体と後方に位置する艦橋、特徴的なスクリュー等
最近の潜水艦とは違う独特のスタイルが映えます。
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キットは中国のホビーボス(トランペッター製?)のもので、
比較的最近発売された完全新金型キットです。
同時期にアクラ級、シーウルフ級、おやしお級等も発売されており、
これらはいずれもキットの他、安価な完成品版も販売されています。
このシリーズは早い話が完成品の組み立てキット版なわけで、
ディテールについてはパーツの一体化によってだいぶ簡略化されているものの、
そのお陰で非常に組み立て易いキットとなっています。
潜舵基部、艦橋、スクリュー等のディテールは少々改修の余地がありますが
今回は特に難しい事は考えず、そのまま組んで雰囲気を楽しむことにしました。
そのため殆ど完成品と変わらない物となってしまいましたが…まあ気にしない方向で。
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組み立て、塗装についてはほとんどキット指示そのままです。
選択式のアンテナと潜舵は特に何も考えず展開状態に。
なお、艦体表面のタイルは全体的に軽く彫り直しています。
艦体上部はMr.カラーGX2ウイノーブラック、下部は同29番艦底色。
周囲の白ライン(喫水線?)は最初に白を塗り細いテープでマスク、
他の塗装終了後に剥がすことで再現しています。
艦橋上部のアンテナ類は良い資料写真が見つからなかったので、
不鮮明な画像を参考にそれっぽく塗装。
良く見えませんが筒と一体成型のスクリューはゴールドを筆塗り。
デカールはシルバリングも起きない良質なものでしたが、
一部丸モールドに馴染ませる部分が上手くいかず、無理矢理誤魔化しています。
全体に軽くスミ入れ後、つや消しクリアーコートで仕上げとしました。
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海上自衛隊の「たかしお」と比較。
こうして見ると、とにかくデカイとしか言いようがありません(1/700で約25cm)
この大きさ・運用形態と来ると、エースコンバットファンの自分としては
AC5に登場した架空艦、シンファクシ級潜水空母を想起せずにはいられません。
あまり艦船の知識は無い私ですが、実艦のことについても一応触れておきます。
タイフーン級は1980年代に実戦配備されたロシア(旧ソ連)海軍の
戦略ミサイル搭載原子力潜水艦であり、全長172.8m、排水量48000tという
米海軍のオハイオ級(全長170.7m)をも上回る世界最大のサイズを誇ります。
冷戦中は北極海に展開、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)搭載艦として
ソ連の核戦略において重要な役割を果たしてきましたが、
現在は全艦実戦配備から外されており、実質核戦力としては機能していません。
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