1/144 F-86F-40 SABRE
"J.A.S.D.F"
(モノクローム)
2009 2/15完成

モノクローム(トランペッター)の1/144 F-86Fセイバーです。

B-58同様、イエローサブマリン秋葉原スケールショップの
第2回 1/144 飛行機コンテストに出品するため製作しました。

このキットは第1回コンテストに出品したB-58のイエサブ賞の
賞品として頂いたもので、丁度良い機会ということで製作決定。
2機セットのキットだったので、本当は両方作る予定だったのですが
製作中の不慮の事故で1機は用途廃止処分になってしまいました。

まあ、1機だけで2週間近く(実質作業は5日程度)かかってしまったので
事故が無くても結局は片方だけになっていたかも知れませんが…w
実機については、あまりにも有名すぎるので省略。
下手なこと書いて間違ってても嫌ですしw

今回は期間にそこまで余裕が無かったため、
基本的に素組み、一部目立つ部分のみ追加工作を行っています。

機首、鼻(?)の頭あたりの黒いアンテナをプラ板で追加。
コクピット、座席にマスキングテープでシートベルトを追加。
主翼のピトー管を真鍮パイプと真鍮線で作り直し。
エンジンノズル付近左側、赤い燃料放出ベントをプラ材で追加。

他、各翼の後縁が1/144スケールにしてはあまりに分厚すぎるので
デザインナイフやペーパーで思い切り削って薄くしています。
このキットはモノクロームの1/144 F-86Fシリーズ内でも
初期に発売されたもので、F-86F-40型の2機分のパーツが入っています。
同社は他にも-30型のキットも発売しており、こちらは
実機同様主翼のパネルライン、ピトー管、主翼上面の境界層板等が
-40型とは異なる6-3ウィングのパーツがセットされています。
同社は他にもブルーインパルスや米空軍仕様等も発売しましたが、
現在はいずれも絶版らしく、最近はあまり見かけなくなってきました
キットはモノクロームの販売ですが、原型製作は横浜のモケイラッキー、
金型、製造はトランペッターというちょっと変わった事情となっています。
原型が良いお陰かプロポーションは素晴らしく、
トランペッターキットにありがちな形状の違和感はありません。
パーツの合いも概ね良好ですが、一方で結構な量のバリがあったり、
部分的に非常に合いが悪かったりとまだまだな部分も見られます。
組み立ては物が小さいだけにそこまで苦労しませんが、
エアインテーク(A17)やエンジンノズル周り(A21)は合いが悪く、
瞬着で隙間を埋めて削り出すような作業が続きました。

特に酷かったのは前後キャノピーで、前部は胴体側とラインが
全く繋がらない上、後部は胴体より左右の幅が1mm弱狭いなど
仮組みの段階でちょっと投げ出したくなるレベルです。
キャノピーが分厚く曲がらないため、結局前部は胴体側を
デザインナイフで大胆に削ってラインを繋げ、後部は胴体側を
強引に削って丸めて誤魔化すなど結構面倒な作業となりました。
苦労した分の成果はあった…と思いたい。

一方で合いの良い部分は驚くほど良く、実際、主翼は胴体と別に塗装し
最後の組立てでも接着はせずにはめ込んだだけです。
塗装は実機のアルミナイズドラッカーの雰囲気を表現するべく、
Mr.カラー8番に白やグレーを少量加えたもので塗ってみましたが
何となく自分のイメージとはちょっと違う感じになってしまいました…。

昔の8番シルバーはまさにラッカーのイメージだったのですが、
最近は成分が変わったのか驚くほどに金属感が増しています。
今回新品買って来て瓶を開けたら、スーパーメタリックカラーのような
ギラギラした上澄みが出てきてビックリしました。

ちなみに、機首の機銃口周りのパネルがその8番です。
クリアーコートで弱まりましたが最初は凄い金属感でした。

なお、クリアーコートは最初に光沢で行いましたが
どうもイメージと違うので半光沢を吹き直しています。
デカールはキット付属の物を使用、赤の帯とタンクに描かれた
シャークティースがチャームポイントの第3飛行隊(三沢基地)です。

同じくキットに付属する第9飛行隊(入間基地)の#000もシンプルながら
格好良く、最後まで悩みましたがやはり小さな機体なので
面白みに欠けると思い、赤が派手なこのカラーを選びました。

案の定、エアインテークの塗り分け(特に内側)とタンクの
シャークティースデカールには苦労しましたが、
その分かなり格好良く仕上がったので良かったと思います。

なお、機首の黒帯はデカールが付属していなかったので
適当な黒ストライプのデカールを細切りにして使用しています。
デカールはニスが少々多めですが、プリントもそれなりに綺麗で
十分使えるレベルです。ただし、かなり硬いのでクレオスの
マークソフターでは一切刃が立たず、かなり強力なモデラーズの
軟化剤を使用してようやく馴染ませることが出来ました。
あれだけモデラーズの軟化剤を塗って溶けないとは恐るべし…
なお、硬い割にはちぎれやすいので扱いは注意が必要です。

垂直尾翼の赤帯は、下の帯の前側が最大2mm程長さが足らず、
筆でタッチアップしましたが意外と目立たなくて一安心。

画像右下あたりの赤い棒はプラ材で追加した燃料放出ベントです。
目立つので追加しましたが完成直前に適当に付けたので
仕上がりも適当なものになってしまいました…
コンテスト出品のためには台座に固定する必要があるため、
ウェーブのTケースQSと1mm厚プラ板で簡単なベースを製作。
誘導路風にしたB-58と違い、今回はパイロットが乗っていないので
エプロンで駐機中…な感じで。これ以上小さいケースが無かった上に
ちょうどいい小物も無かったのでちょっと寂しいですが仕方ない…。
せめて車輪止めくらいは作るべきだったかも知れません。

主脚カバーの後ろ辺りに2mmのナットとネジを使用して固定しましたが
実はこれ大失敗。ネジを締め過ぎると機首が上がってしまいます。
前から見て目立たないのは良いのですが、思い切り締められないので
強度的には結構不安です。なお、オモリは少ししか入れていませんが
ちゃんとシリモチ付かずに自立します。




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